CKD(慢性腎臓病)は、腎臓の機能が持続的に低下し、時間の経過とともに進行する状態を指します。腎臓は体内の不要な物質や余分な水分を排泄し、体液のバランスを維持する重要な役割を果たしています。CKDでは、この機能が損なわれ、体内に毒性物質や余分な水分が蓄積しやすくなります。
CKDの主な原因は以下のとおりです:
長期間にわたる高血圧は、腎臓の血管やろうの損傷を引き起こし、CKDを促進する可能性があります。
糖尿病は、糖尿病性腎症と呼ばれ、腎臓病変が起こりやすく、CKDの主要な原因の一つとなっています。
慢性糸球体腎炎(IgA腎症を含む)は、尿より尿蛋白、潜血を認め、腎不全が進行し透析になることがあります。
また、内服、鎮痛剤などにより腎不全を発症する症例があります。薬剤性腎障害と診断し対応しております。
先天性疾患は、生まれつき腎臓の形態や機能に異常を持っておられる方、CKDのリスクが高くなることがあります。
CKDの進行は段階的で、以下の5つの段階に分類されます(CKDステージ):
G1:腎臓の損傷あり、ただし腎機能は正常
G2:軽度の腎機能低下
G3:中等度の腎機能低下
G4:重度の腎機能低下
G5:腎不全(末期腎臓病)
CKD治療は、腎不全の進行を遅らせ、なるべく透析にならないように治療を行っております。